サブデバイスとしてそこそこ便利だが、期待しすぎは禁物
こんにちは、岳(@syasya_cat)です。
前回の記事に引き続き、「Apple Watch Series 3」の1ヶ月使用レビューです。
今回は、iPhoneやMacの使い勝手を向上するサブデバイスとしての価値 についてです!
(前回の記事はこちら)
(Apple Watchの選び方についてはこちら)
個人的Apple Watchの三大価値のおさらい
前回の記事でも書きましたが、おさらいです。個人的に、Apple Watchの価値は以下の3つに集約できそうだ、というお話をしました。
- 習慣の改善も含めた、広い意味でのヘルスケア
- iPhoneやMacの使い勝手を向上する、サブデバイス
- 手首で支払う、Apple Pay
そのうち今回は、 iPhoneやMacの使い勝手を向上する、サブデバイス としての感想をお話しします!
2. iPhoneやMacのサブデバイスとしての価値
iPhoneとの連携
まずは、最も利用する人が多そうな、iPhoneとの連携から。というか、Apple WatchはiPhoneと連携しないとほぼ使えないので当然ですね。
Apple Watchは、iPhoneとの連携によって以下のようなことができます。
- iPhoneの通知をApple Watchで確認
- iPhoneで再生している音楽や動画の制御
- iPhone連携アプリ
それでは、ひとつひとつ見ていきましょう。
1. iPhoneの通知をApple Watchで確認
これをApple Watch最大の価値だと思っている方も多いのではないでしょうか。
前回の記事でもお話ししましたが、iPhoneへの通知とApple Watchへの通知をアプリ別に調整できる ので、大変便利です。
詳しくは同じことを二度語ってしまうことになるので、気になる方は前回の記事をどうぞ。
2. iPhoneで再生している音楽や動画の制御
iPhoneで音楽や動画を再生しているとき、Apple Watchでは以下のような制御画面を利用することができます。
- 前の曲へ
- 再生 / 一時停止
- 次の曲へ
- 音量調整
の4つで、シンプルな構成ですね。なお、音量調整はApple Watchの横っちょにあるデジタルクラウン(くるくる回すやつ)で行います。
これは、正直なところ利用場面が限られますが、一部の人にとっては便利かもしれません。それは、 完全ワイヤレスイヤホン(AirPodsなど)を利用されている人 や、iPhoneのスピーカーやiPhoneと繋げたスピーカーで日常的に音楽を聴く人 です。
通常のイヤホンを利用している人は、イヤホンを直接操作すれば事足りるので、この機能を使う必要性は薄いです。また、iPhoneを操作している場合は当然iPhoneを操作すれば良いことなので、これまた必要性は薄いです。
一方で、iPhoneが少し操作しにくい場所にあり、かつイヤホンでの操作も少し難しい場合には役に立ちます。AirPodsを皮切りに現在少しずつ浸透している完全ワイヤレスのイヤホンは操作性が犠牲になっていることが多いので、Apple Watchで直感的に音量の調整ができるのはメリットになります。
また、iPhoneのスピーカーやiPhoneと繋げたスピーカーで音楽を聴く場合、手元で操作できるのは地味に便利かもしれません。「ちょっと操作したいな」と思ったときにiPhoneを触ると、SNSを見たり通知を処理したりと、余計なことをしてしまいがちなので、集中を保つのに一役買ってくれそうです。(そもそも音楽を操作しようと思った時点で集中が途切れてる説はあるけど…)
3. iPhone連携アプリ
これに関しては、純正アプリ・サードパーティ製アプリの両者とも、正直使いにくい というのが本音です。
LINEやGoogle Map、Amazonなど、大手各社がApple Watchのアプリから撤退していることもわかる通り、これはApple Watchというデバイスそのものの特性が原因です。
というよりも、情報を確認するだけであれば通知で十分なことが多いですし、入力を行うには現状Siriによる音声入力くらいしか手段がないので、使い勝手がすこぶる悪いので、オリジナルアプリは必要ないよね、っていうのが大半の理由だと思います。
ただ、スケジュールやTODOリスト、天気など、情報量が比較的少なく入力も必要ないものに関しては、割と使える感じです。
例えば私の場合、TODOリストの管理にTodoistを主に利用していますが、ワンタッチで確認できますし、完了のチェックも入れられるのでなかなか便利です。
「AutoSleep」という、睡眠の様子を自動的に記録してくれるアプリも地味に良い感じです。有料ですが、睡眠の質や睡眠時間をそれっぽく計測してくれます。ちなみに昨夜〜今朝はこんな感じでした。
精度の調整ができるので、実感値とそれほどずれもなく、毎日の差分をとるには良いと思います。「今日は調子良いな〜」とか、「昨日よりは良いかな〜」とか、その程度の意味はありそうです。
結局これもヘルスケア関連ですね。
やっぱりApple Watchはヘルスケアデバイスです。
Macとの連携
これは、ほぼ1つの機能が全てです。
Apple Watchをつけていると、Macのロックを自動解除することができます。これは地味ながらも、かなり便利です。
起動時以外、ほとんどパスワードを入力しなくて済むようになる効果は予想以上です。1回1回は大した手間ではないのですが、1日で行う回数がそれなりに多いので、「楽だな〜」と想像以上に感じます。
というのも、Macのロックを解除しようとするときというのは「何か作業を始めようとするとき」なので、作業を始めるハードルが下がる んです。この効果がでかい。気合い入れずに、適当にキーボードやトラックパッドを触り始めれば作業を始めることができる。これが個人的には嬉しい。
また、両手が空いていないときにも便利に感じることが多いです。片手で頑張ってパスワードを打つ必要がなくなるので、片手間のロック解除も楽々です。
と、このように結構なメリットがあるMacとの連携(自動ロック解除)ですが、1つ見落としがちな注意点が。この自動ロック解除には、対応していないMacが存在します。
Appleのサポートページによると、
Mac と Apple Watch が、この機能のシステム条件を満たしていることを確認します。
watchOS 3 以降を搭載した Apple Watch。
macOS Sierra 以降を搭載した Mid 2013 以降の Mac。
Apple Watch Series 3 で自動ロック解除機能を使うには macOS High Sierra が必要です。
とあります。つまり、2013年中頃以降に発売したMacでないと、この機能は使えないので要注意です。
私の場合、メイン機は「iMac 2017年モデル」なので全く問題ありませんでしたが、サブ機の「MacBook Pro Retina 2012 Mid」では使えませんでした…。初のRetina搭載Macで、当時としては最先端だったのですが、もうすっかり型落ちですね。
(そろそろサブ機も買い換えたい…)
ちなみに、Macのロックが解除されたときにはApple Watchに通知が入るので、ちょっと席を外したときに誰かに触られてもすぐにわかるようになっています。
まとめ
以上、Apple Watchのサブデバイスとしての価値について、でした。
ヘルスケア的価値に比べると正直見劣りするのが現状で、使い方によってはそれほど価値を持たないかもしれません。
個人的にはiPhoneとの連携よりMacのロック解除の方が価値を感じているくらいなので、「iPhoneをより便利に使うぞー!」というモチベーションでApple Watchを使用するのは危険かもしれませんね。
これはApple Watchに最適化されたアプリが少ないのが1つの原因かなあとも思っているので、アイデアをみつけてアプリ開発をどこかのタイミングでしたいですね。マネタイズはすこぶる難しそうだけど。
次回予告
次回は、残りの価値「手首で支払う、Apple Pay」についてのお話と、+αで感じたことを記事にしてまとめたいと思います。
何かお気付きの点などあった方は、気軽にコメントしたりメッセージしたりしてくださいね!
引き続き、よろしくお願いいたします!