2. 2TB、3TBは従来の128GBのまま
前回の記事でもちらっと話したのですが、案外情報が広まってないかつ見逃しやすいので別記事でアップ。
Fusion Driveとは
Fusion Driveというのは、iMacやMac miniを購入する場合にストレージとして選択できる、SSDとHDDのいいところ取りデバイスです。というか、合体させたものです(物理)。
高価だが高速なSSD(ソリッドステートドライブ)と、安価だが低速なHDD(ハードディスク)ドライブを組み合わせ、大容量かつそこそこ高速なストレージとなっています。
使い方としては普通のストレージと同様で、SSDとHDDはシステムが勝手に使い分けてくれる仕様です。ユーザーの作業状況をシステムが学び、よく使うファイルはSSDに、あまり使わないファイルはHDDに保存してくれます。自分で保存先を選べないのがたまにきず。
SSDの容量はFusion Driveの容量によって差がある
iMacのFusion DriveにおけるSSD容量は、新型が出る度に少しずつ変化しています。
2015年以前のモデルでは、Fusion Driveの容量にかかわらず128GB。
2015年のRetina 4K、Retina 5Kモデルでは、1TBで大幅に減少し24GB。 2TB以上は128GB。
今回発売された2017年のiMacでは、1TBが32GBに微増、2TB以上は128GBで変化なしです。
アップル公式の記述は以下の通り。
Fusion Drive
1TBのFusion Driveは1TBのハードドライブと32GBの高速SSDを組み合わせます。そのため、クイックな起動、スリープ状態からのほぼ一瞬での復帰、アプリケーションのすばやい立ち上げができるようにするmacOSのファイルやアプリケーションを格納しても、最も頻繁に使うファイルやアプリケーションのためのスペースには十分な余裕があります。2TBと3TBのFusion Driveは、より容量の大きいハードドライブと128GBの高速SSDストレージを組み合わせるため、最も頻繁に使うファイルのためのスペースがより大きくなります。最高のパフォーマンスが欲しい場合は、32GB以上のメモリを搭載したiMacを、2TB以上のFusion Drive、またはすべてSSDストレージで構成してください。
結局どれを選べばよいのか
というわけで、1TBのFusion Driveの容量が若干改善しました。128GBから24GBに減ったとき、落胆する声が多く聞こえたので若干うれしいですね(?)。
とはいえ、たった8GBの変化なので、体感的に変化することはほとんどなさそうです。結局、できればSSD、次点で2TB以上のFusion Driveを選ぶのがオススメです。
おまけの情報
ちなみに、しばらくアップデートのないMac miniのFusion Driveは、公式ページによると1TBのSSD容量は128GBです。
あと、Fusion Driveは一応自作できます。